6月23日の國學院大學のNPO講座の授業にて、ピース・ウィンズ ジャパンの斎藤さんに講師をしていただきました。
海外、国内幅広く活動なさっているNPOですが、今回はアフリカのスーダン支援のお話と東日本大震災の支援の話をしていただきました。
スーダンなどでは井戸を掘り、生活水を確保することができるような支援を続けており、今回の震災では、岩手県にて避難所から仮設住宅に入られた方たちへの生活用品を調達、配給する支援や、避難所の子どもたちと遊ぶということをしています。
3月12日にはいち早く現地へヘリコプターで向かったそうですが、着陸しようにも地面が無くて、瓦礫の中取り残された廃墟のようなビルの屋上に着陸したそうです。
被災された方々は、情報が何もなくて、「他の地域はどうなっているのでしょうか?」というようなことを質問されたそうです。
受講生の中にもGWなどに被災地へ行った学生もいると思います。
質疑応答で、
「被災地へ支援に行くときの心構えをおしえてください。」
というような質問があり、
「みなさん、自分の力で立ち上がろうとしていらっしゃるので、周りからがんばれだとか、何か支援しましょうだとか言われることがどう感じられるか」
というお話をしてくださり、また起こったことについて気持ちの整理ができるまで、時間をかけないとということをおっしゃっていました。
ここ近年日本であった震災は局地的なもので、地域が限定されていたが、今回の震災は初めて被災地という言葉が使われたように、あまりに広範囲で被害が甚大であるとのことです。
また、国や自治体など今まで救援する役割だったところが機能しきれず、ボランティアという市民レベルとの間を埋めるポジションが無いことが明らかになった。というお話が印象的でした。
昨年、國學院大學からインターンを1名受け入れてくださったピース・ウィンズ ジャパンですが、その学生もその後もずっとボランティアを続けていて、現在国際関係を学ぶための大学院を目指し、いずれNGOで働きたいとのこと。とてもやりがいがあるそうです。
国際的な大きな組織で活動する方のお話はリアリティがあり、かつ謙虚であると個人的に感じました。
また今年もインターンをお願いできればと思います。